亡命で戦力ダウン。WBCの 「小粒なキューバ」は本当に怖くないのか

◆WBC1次ラウンド・ライバル国紹介〜キューバ

 たとえ有望選手が次々に亡命しても、それによってレベルが下がったと揶揄(やゆ)されても、キューバ野球には伝統的な下地があった。その下地とは戦う上での"戦略"だ。いかにして点を取るか、点を与えないか。キューバはそれを着実に、国際大会という短期決戦のなかで展開させてきた。

 豪快なスイングと絶妙でかつ正確なセーフティバント。派手なキャッチングと基本に忠実なスローイング。そんなプレーが当たり前のように共存していた。そして相手のミスは確実に得点に結びつける。だからどんなに劣勢であっても、気がつけば勝利を引き寄せている。"赤い稲妻"といわれた時代が過ぎ去っても、試合巧者ぶりを遺憾なく発揮するキューバは強かった。

 さて、今大会のキューバ代表はどうか。正直、「小粒になったなあ」というのが実感だ。映像でチェックした限りではあるが、国内リーグ戦の終盤と中米のチャンピオンを決める『カリビアンシリーズ』の数試合を見て、およその代表選手はわかっていたが、いざ代表として集まり、打線を組むとその小粒さ、言い換えれば「線の細さ」を感じざるを得なかった。

 キューバ代表は2月18日に台湾入りし、台湾代表などとの試合をこなした。その後、A組の開催地である韓国ソウルに移動し、韓国代表と戦った試合から想定できるオーダーは以下の通りだ。

1.R・サントス(センター)

2.Y・マンドゥレイ(ショート)

3.F・セペダ(DH)

4.A・デスパイネ(レフト)

5.W・サーベドラ(ファースト)

6.Y・アラルコン(キャッチャー)

7.Y・グラシアル(サード)

8.C・ベニテス(セカンド)

9.Y・セスペデス(ライト)

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