小久保采配に神は宿るか。「WBCで日本は意外と強い」説を信じる

 ついに第4回WBCが始まった。「世界一奪還」を合言葉にいざ決戦に挑む"小久保ジャパン"だが、それにしても期待度が低い。「世界一どころか、決勝ラウンドにもいけない」という声を何度も耳にした。大会前の実戦で2勝3敗と負け越したことも大きな要因だが、そもそも宮崎合宿前からどれだけやれるのか、周囲は懐疑的だった。

 メジャーリーガーは青木宣親ただひとりで、チームの顔であった大谷翔平はケガにより辞退。なにより、小久保裕紀監督の経験不足を指摘する声が圧倒的だった。実際に壮行試合などで苦戦を繰り返し、負け越したことでメディアやファンは「それみたことか」とばかりに、多くを期待できないことを勝手に再認識したようなところがある。

 しかし、待ってほしい。まだ本番は始まっていないのだ。今から白旗を揚げてどうするのか。

 たしかに、今回の"小久保ジャパン"のなかで、野球ファンでなくても顔と名前が一致している選手は多くない。だからといって、この期におよんで「イチローがいれば......」「ダルビッシュがいれば......」「大谷がいれば......」などと言っても、ただの不毛な愚痴でしかない。

 実は、世界一に輝いた第1回WBCでも、メジャーリーガーはイチローと大塚晶文のふたりしかおらず、そのときも「メジャーリーガーが参加する大会で勝てるはずがない」という声が多数だった。だが、当時の日本代表の指揮官である王貞治監督は「ここにいる者こそが日本代表だ。チームに入っていない選手のことを話してもしかたがない。いる者でいかに勝てるかを考えようではないか」と覚悟を決め、見事、優勝を勝ち取ったのだった。

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