熊谷紗希と新SBコンビの中村楓は、なでしこ鉄壁の守備を築けるか。

 ようやく新生なでしこが一歩を踏み出した。相手に完全に飲まれたスペイン戦、できることから徹底的に見直したアイスランド戦を経て、ノルウェーとの第3戦で、このチームの基礎がわずかながら見え始めた。

 立ち上がり、いきなりアダ・ヘゲルべリに左ポスト直撃のシュートを食らい、カロリーネ・ハンセンにクロスを合わせられるなど、ノルウェー2トップの洗礼を真っ向から浴びた。そこをDF陣が体を張ってなんとかしのぎ、落ち着きを取り戻すことに成功。ここで失点しなかったことが、日本を完封勝利へと導くことになる。

 この試合の最終ラインは、熊谷紗希(リヨン)と中村楓(アルビレックス新潟L)がアイスランド戦に続いてセンターバックを組み、右に高木ひかり(ノジマステラ)、左に佐々木繭(ベガルタ仙台L)が入った。立ち上がりこそバタついたものの、熊谷が常に、守備陣のポジションに修正をかけながら最終ラインを組み立て直していく。その結果、後半に入るとバラつきはなくなり安定感が増した。

 カギは中村の動きにあった。もともと1対1の強さには定評があるが、代表経験が少ない。熊谷とのコンビもアイスランド戦が初めてだった。そこで熊谷はそれぞれの役割を明確にし、アイスランド戦でそれを示してみせた。互いの距離感、ビルドアップのタイミング、そして最も重要視したのがカバーリングだ。

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