「リザーブ侍」たちの献身があってこその快進撃。日本がWBC3連勝

「僕はこういうところで結果を出さないといけないですし、そういう役割なので。準備だけはしっかりしたいと思います」

 田中広輔はそう言い残して、報道陣が群がるミックスゾーンをあとにした。WBCではキューバ戦、オーストラリア戦ともに出番なし。3戦目にしてようやく巡ってきた出場機会は「1番・遊撃手」という重要なポジションだった。

 すでに1次ラウンドの1位通過を決めた消化試合とはいえ、チームとしては12日から始まる2次ラウンドに向けて弾みをつけたい試合でもあった。そんな中国戦で田中は素晴らしいパフォーマンスを見せつけた。

 1回表の守備では、無死一塁からヒットエンドランを仕掛けてきた中国打線に対し、逆をつかれながらも落ち着いてゴロを処理。ピンチの芽を摘むと、1回裏の攻撃では先頭打者として投手の足元を抜く安打を放って出塁した。

「1番打者ですし、チームに勢いを与えられるような打撃をしたいと思って、初回入ったので、そういったなかでヒットを打てたのでよかったです」

 さらに2番・菊池涼介の打席ではスチールを敢行。捕手・王偉(ワン・ウェイ)の悪送球もあって三塁に進むと、3番・山田哲人の浅いライトフライでタッチアップ。好判断で貴重な先制点をもたらした。

「最初は行かないつもりだったんですけど、(ライトが)伸びて捕ったので、これは行けると思って行きました。(三塁コーチャーの)大西さん(崇之コーチ)も行けと、ゴーサインも出ましたので」

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