J2ベルマーレのスポンサーに戻ってきた「フジタ」の偉大なる過去

■短期連載・Jリーグ25年目の「希望」。
ベルマーレに『フジタ』が戻ってきた(1)
 歓声が沸き上がったのは開始10分のことだった。

 左サイドを攻め上がり、ボールを持ち込んだ長身DFが相手守備陣の間を割って入り、そのままシュート。この試合、最初のゴールが生まれたのだ。

 先制点を奪ったのは、湘南ベルマーレ。シーズン開幕戦に続き、このホーム開幕戦でも先手を取った。

 サポーターの拍手が鳴り響く中、得点を決めたルーキーが"先輩たち"から手荒い祝福を受けている。杉岡大暉である。高校を卒業したばかりの18歳。それでも開幕からスタメン起用され、早くもゴールまで決めてみせた。

 歓喜の輪がほどけた向こう側、緑の芝生の先に懐かしいロゴが見えた。白地のスポンサー看板だ。

 そして、弾むように自陣に戻っていくグリーンのユニホームの左袖にも――『FUJITA』の文字が躍っていた――。

 フジタがベルマーレのスポンサーに戻ってきた。

 撤退は1999年だったから、実に18年ぶり。ちょうどルーキーの人生と同じ時間を経ての"復活"ということになる。

 言うまでもなくJリーグ入り当時の「ベルマーレ平塚」の親会社。それどころか"生みの親"である。

 まずはその歩みを駆け足で振り返ってみよう。

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