残りのW杯予選は「大迫さん、エースはあなたです」くらいの空気で

■ヤバイぞ、アジア最終予選4〜杉山茂樹×浅田真樹(後編)

杉山 今回のUAE戦がピンチだという理由のひとつは、予選が中断していたこの4カ月の間に、日本に戦力の上積みや成長したような形跡が見られないことです。もっと言うと、初戦、ホームでUAEに敗れたころに比べて、「いや、今の日本にはこの選手がいますよ」とか、「こことここは確実によくなっていますよ」というのがない。

 それはハリルホジッチが海外組優先というような縛りをつけて思考停止に陥っていたからでもあって、本来はもっといろいろな可能性があったはずだし、国内などでそれを探す時間もあったのに、何もしてこなかった。それで結果的に海外組頼みとなり、今回もその延長上で戦わなければいけなくなってしまったわけです。ところがその海外組の調子はといえば、本田圭佑は確実に落第だし、香川真司や長友佑都もどうなんだろうという部分があって、期待ができなくなっている。今度こそ絶対にUAEに勝てる、という要素が見当たらないんです。

サウジアラビア戦で先発、体を張ったプレーで勝利に貢献した大迫勇也浅田 初戦のUAE戦とは「ここがちょっと違う」という言い方をするなら、やはり大迫勇也、原口元気の存在なんじゃないですか。サウジアラビア戦から4カ月、代表戦はない、Jリーグはシーズンオフに入ったという中で、コンスタントに試合がある海外組の中で、この2人は所属クラブで結果を出しているし、高いパフォーマンスを見せている。そこに長谷部誠も入れてもいいと思いますが、サウジアラビア戦からの流れという意味でも、彼らが中心にならざるを得ないでしょう。

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