WBCは次回も盛り上がるのか。カギを握るMLBコミッショナーの自信

「WBCは世界182カ国で放映され、2週間足らずで1億ドル(約115億円)を生み出すイベントとなっていくでしょう」

 昨年、メジャーリーグ機構(MLB)のコミッショナーに就任したロブ・マンフレッド氏の言葉は力強かった。

 今回、WBCに合わせて来日していたマンフレッド氏は、1次リーグ・プールBの開幕戦の日本対キューバ戦に先駆けて外国人特派員協会と試合会場である東京ドームで会見を開き、WBCのこれからについて見解を述べた。

 昨年秋、アメリカの一部メディアから収益性が芳しくないことやアメリカでの盛り上がりの欠如などの理由で、WBCは「今大会が最後になるのではないか」といった報道が出た。これを受けてマンフレッド氏は2月末に「自分がコミッショナーである限りは続ける」とWBCの廃止を否定したが、大会において重要な"収益源"である日本の地でも同様の見解を示した形だ。

「MLBもこの大会に100%コミットしているし、エネルギーを注いでいきます。さらに大きな、そしていい大会にしていくために、また4年後も開催します」

 NPBエンタープライズという株式会社を立ち上げ、侍ジャパンを事業化し、WBCを事業の大きな柱としている日本とすれば、マンフレッド氏の言葉に安堵したに違いない。

 専門TV局『MLB TV』の設立や積極的なデジタル化などで収益を伸ばし続けているメジャーリーグだが、野球の競技人口の減少や、将来的なファン数の減少を危惧しており、TVでの試合中継のコンテンツ拡充など、さまざまな形で先手を打っている。WBCについても、世界の若い野球ファンの拡大のための重要な大会であると位置づけている。

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