敬遠にドラマは必要なし。 ルール改正にドライなメジャーリーグの発想

 キャンプ真っ只中の3月2日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は今シーズンからの新ルールとして「敬遠申告制」の導入を正式に発表しました。これにより、守備側の監督が球審に意思表示するだけで、ピッチャーは1球も投げることなく敬遠できるようになります。日本でも申告制については賛否の意見が飛び交っているので、今回はメジャーのルール改正について掘り下げてみましょう。

 過去の歴史を振り返ってみると、メジャーリーグのルールは当時の時代背景などによって細かく変更されてきました。そのなかでも近年、ルール改正においてもっとも重要視されているのは、「長くなった試合時間をいかにして短縮するか」という課題です。

 これは、バド・セリグ前コミッショナーの時代から懸念材料と言われてきましたが、2015年にロブ・マンフレッドが新コミッショナーに就任したことで、改正の方向へと大きく動き始めました。まず、就任と同時に行なったのが、イニング間や投手交代時の経過時間を明確にすること。時間短縮の意識を高めるため、場内のスコアボードなどに経過時間を掲示するようにしました。

 メジャーリーグでは現在、攻守交代のイニング間は2分25秒と決められています。これは、ローカルテレビのコマーシャルタイムに合わせるためです。試合が全米中継となる場合は、全国ネットのコマーシャルタイムは少し長くなるので、イニング間は2分45秒と定められています。

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