超攻撃的なジェフ千葉が失速。元アルゼンチン代表の「野心」が空回り

 試合終盤、バックラインの選手たちは監督からの指示を守ることだけに汲々(きゅうきゅう)としていた。

「高いラインで戦え」

 それは戦術軸のひとつだったが、プレスがかからない中でラインを高くしていたら、裏をとられるのは必然だろう。"型"だけは守りたいということか。広大なスペースを守るGKはDFとの呼吸が合わず、目を覆う場面もあった。

 そんな名門、ジェフユナイテッド千葉はJ1の舞台に戻れるのか?

 3月25日、J2リーグ第5節。8位の千葉はBMWスタジアム平塚に乗り込み、首位に立つ湘南ベルマーレに挑んでいる。

 今シーズンの千葉はJ1昇格に向け、アルゼンチン人監督、フアン・エスナイデルを招聘した。選手としての経歴は群を抜いている。アルゼンチン代表FWとして、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、ユベントスなどビッグクラブに在籍。ただ、監督としてはサラゴサBを2部B(実質3部)に残留させたものの、その後は2部のコルドバで途中解任、1部のヘタフェを降格させて2部で解任の憂き目に遭うなど、目立った功績はない。

 その点、采配経験に懐疑的な声もあるが、独自色は打ち出した。

この記事の続きを読む

1