羽生結弦を追う新旧ライバルも充実。世界選手権は300点超バトルに

 3月29日からフィンランドのヘルシンキで開催される世界フィギュアスケート選手権。女子は、今年1月のヨーロッパ選手権を歴代最高の229.71点で連覇するなど、今季出場した5試合すべてで優勝しているエフゲニア・メドベデワ(ロシア)が頭ひとつ抜けている状況だが、男子は新旧勢力が入り乱れての大混戦になりそうだ。

 その中で最も優勝に近いのは、昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで4連覇を果たした羽生結弦(22歳)だろう。今季はまだノーミスの演技ができていないものの、4回転ループをショートプログラム(SP)とフリーに入れた新プログラムは、2015年のGPファイナルで出した歴代最高の330.43点を更新できる構成となっている。

 ここまでの試合でも、その可能性を十分に示してくれている。GPファイナルのSPでは、最初の4回転ループがGOE(出来ばえ点)で1.03点減点されるも、その後を完璧に滑って106.53点を獲得。さらに、SPで3位と出遅れた今年2月の四大陸選手権では、翌日のフリー後半に4回転サルコウからの連続ジャンプを失敗したが、予定していたトリプルアクセルを4回転トーループからの連続ジャンプに変更し、最後の3回転ジャンプもトリプルアクセルに変えるなど見事なリカバリーを見せた。その結果、自己サードベストの206.67点を獲得し、4種類5回の4回転を着氷したネイサン・チェン(アメリカ)を2.33点上回って、フリーでは1位になっている。

1 2 次へ