ヤマハ移籍でいきなり「横綱相撲」。ビニャーレスが開幕戦を制す

 2017年のMotoGP開幕戦は、マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ MotoGP)が制した。まったく危なげのない優勝で、誰もが想像したとおりの結果といっていいだろう。

 ポールポジションからスタートしたビニャーレスはスタートで5番手まで下がったものの、序盤周回でしばらく様子を見たあとペースを上げはじめ、一気に前との距離を詰めた。終盤近くの14周目でトップに立つと、ラスト2周目で2番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)と若干の駆け引きを演じたものの、圧巻の走りでそのバトルをかわしきり、全20周を終えてトップでチェッカーフラッグを受けた。

 日本風にいうならば「横綱相撲」というような喩え方をしてもいいくらいの、安定感の高いレース内容だった。

 だが、22歳のビニャーレスがヤマハのファクトリーチームでレースをするのは、実は今回が初めてである。スズキからの移籍後初レースにもかかわらず、このチームとマシンで長年戦い慣れたかのようなこの勝ち方は、まるで老練なベテラン選手のような趣(おもむき)さえも感じさせる。

 実際、昨年の最終戦終了後にヤマハYZR-M1に初めてまたがって以来、開幕前に行なわれた3回のプレシーズンテスト(マレーシア、オーストラリア、カタール)では、すべて総合トップタイムを記録してきた。今回の開幕戦のレースウィークでも、走行が始まった木曜のフリープラクティス1回目から、他の選手たちよりも頭ひとつ抜け出したラップタイムで、一貫してトップタイムを記録した。

この記事の続きを読む

1