韓国、キューバの凋落と意外な新興国。WBCに見る世界の野球勢力図

 第4回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)はアメリカの初優勝で幕を閉じた。WBCが始まって11年、ようやくベースボール発祥の地・アメリカが悲願を達成したわけだが、その一方で世界の野球勢力図は明らかに変わってきている。

 たとえば、日本と2次ラウンドで戦った国は、オランダ、キューバ、イスラエルだった。これまで強力なアジアのライバルとして日本と激闘を繰り広げてきた韓国やチャイニーズタイペイ(台湾)は、日本と戦うことなくソウルで開催された1次ラウンドであっけなく姿を消した。

 2006年に参加16カ国で始まったWBCにおいて、予選が行なわれるようになったのは2013年の第3回大会から。本大会前年の2012年に行なわれた予選には、前大会の1次ラウンドで最下位に終わったチャイニーズタイペイ、カナダ、パナマ、南アフリカの4カ国に加え、ニカラグア、コロンビア、ブラジル、フィリピン、タイ、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、チェコ、ニュージーランド、イスラエルが参加したが、多くは野球の世界ではあまり名を聞くことがない国々だった。

 そんな中、大健闘したのがブラジル。予選では幾多のメジャーリーガーを輩出しているパナマ、国内にプロリーグを持つニカラグアやコロンビアと同じ「死の組」で戦うことになった。大方の予想はブラジルの最下位だったが、いざフタを開けてみるブラジルが3連勝で本戦出場を決めた。

 本大会でも結束力を存分に発揮し、結果的には1次ラウンドで全敗を喫したものの、日本代表を追い詰めたことは記憶に新しい。あのとき、野球が思った以上に世界的に広がっていることをブラジルは示した。

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