タイに大勝でも日本代表に問題点。「長谷部の代わりの今野の代わり」

 タイに4−0で勝利した日本。しかし、両リームの身体能力が入れ替われば、結果は逆だった。タイにもう少し身体能力があれば、球際の強さがあれば、日本ゴールに蹴り込む力があれば、日本は敗れていた可能性が高い――と言いたくなるほど、日本は好ましくないサッカーを展開した。思わず応援したくなるラブリーなサッカーをしたのはタイ。その清々しいプレーぶりが目立った試合だった。

 日本はひと頃より確実に弱くなっている。それは前戦のUAE戦でも抱いた印象だ。2−0で勝利を収めたにもかかわらず、強いとは言えないサッカーを繰り広げた。UAEに実力で急接近されたという事実を認め、ならばどうすると、"強者風"を吹かさず、謙虚な姿勢で"弱者のサッカー"に徹したことが勝利に繋がった。

 タイ相手にはそれができなかった。格上意識を前面に押し出し、横綱相撲を取ろうとした。しかしそれができるほど、いまの日本は巧くない。タイもかつてのように下手ではない。サッカーには「巧い選手は巧いプレーに弱い」という格言があるが、巧いつもりでいる日本は、タイの技巧を目の当たりにして焦った。やりにくそうな雰囲気は、開始8分に香川真司の先制ゴールが決まっても、20分に岡崎慎司の彼らしいヘディングシュートが決まっても、消えることがなかった。

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