謙虚だったタイ代表。「ジーコ」も「メッシ」も日本のサッカーを賞賛

「日本は寒いね。タイはとても暖かいところだから、僕たちにとってはつらいよ」

 埼玉スタジアムで行なわれた、ロシアW杯アジア最終予選の日本戦を取材に来ていた「タイ最大の代表サポーターサイト」(本人談)である『Cheer Thai Power Web』の通称「ミスター・ビッグ」氏は、そう言って大きな体を震わせた。しかし実際に試合が始まると、温暖な東南アジアからやってきた熱いファンたちは、寒空の下で半裸になってチームに声援を送り続けた。時間の経過とともにタイの勝機は薄くなっていったが、上半身の衣類を脱ぎ捨てる人の数はむしろ増え、彼らは最後まで「戦う象たち」(同代表の愛称)を後押しした。

 微笑みの国は、近年のアジア・サッカー界で最も成長を遂げている国のひとつだ。今回、ワールドカップの最終予選に初めて残り、同国ではこのスポーツへの関心が高まり続けているという。

「20年前の日本と同じ夢を持っている。我々もいつかワールドカップに出場したい」と試合前日の会見でキャティサック・セーナムアン監督は笑顔で語った。

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