喜び爆発、エイバル乾貴士の今季初ゴールと「帰国騒動」の真相

 リーガエスパニョーラ第29節、ビジャレアル対エイバルの一戦は2−3でエイバルが勝利を収めた。安倍晋三首相が主催するスペイン国王歓迎会に出席するため、日本に帰国することが決まっている乾貴士は、スペインを離れる前の最後の試合で、チームを勝利に導く今シーズン初得点を決めた。

「見ました? 点を取った後に、監督がでんぐり返ししたの。俺が点を取れなさすぎて、一昨日の練習から、俺が点を取ったら監督がでんぐり返しして、外したら俺がでんぐり返しっていうのを、シュート練習からしていた。だから今日は、ゴールを決めて監督のでんぐり返しを見ようと思っていた。気づいたときにはもうやっていたらしいですけど(笑)」

 乾がゴールを決めると、確かにベンチではホセ・ルイス・メンディリバル監督がでんぐり返しをしていたようだが、筆者が見ていたのは日本人選手を中心としてできた輪だった。乾は頭を撫でられるというよりもバンバンと叩かれ、髪の毛がボサボサになるほどの手荒い祝福を受けていた。乾のもとに一番に駆けつけたFWセルジ・エンリッチとやることを決めていたお辞儀パフォーマンスも、最後まで全うすることができなかった。

 そこには笑顔と喜びが満ち溢れていた。乾はこれまでの試合でも、ゴールになってもおかしくないシュートを何度となく放っていた。だが、チャンスはことごとく相手GKの好セーブに阻まれたり、枠に弾かれたり、わずかに外れるなどして、数字として結果を残すことができなかった。

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