スペインの知将が分析するUAE戦。「日本の守備は破綻しかけていた」

「日本は戦術的に習熟しつつある。2つのゴールの奪い方がまったく違う種類であることは、ひとつの証左だろう」

 ミケル・エチャリ(現バスク代表監督)はそう言って、UAE戦の日本代表の戦いに及第点を与えている。

 エチャリは、ホセバ・エチェベリア、ハビエル・デ・ペドロ、シャビ・アロンソら数多くのスペイン代表選手を発掘、鍛え上げた。その手腕で「バスクフットボールの父」とも言われる目利きだ。あのジョゼップ・グアルディオラが三顧の礼をもって迎えようとした男は、細部に注意を払う。

「原口(元気)は最近の代表戦と比べると、ボールコントロールの感触がいまひとつ乗り切れていなかった。しかし、そのポジショニングは常に周りと連係できており、守備において自分のゾーンを破られていない。とても好感が持てる、質の高いプレーだった」

 エチャリによる「ハリルジャパン分析リポート」も6回目になる。"スペインの慧眼(けいがん)"が解き明かすUAE戦の実像とは──。

「アウェーのUAE戦は、昨年10月のオーストラリア戦と同じような戦い方で挑むのではないかと私は予想していた。あの試合は戦術的には完璧に近かったからだ。

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