高校球児のスマホ事情。敵情報はツイッターで、気合い注入はLINEで

 一瞬、耳を疑った──今回のセンバツ出場校のなかに、Wi-Fiを完備した寮を持つ学校があるというのだ。

 今や高校生がスマートフォンを持つのは当たり前の時代。スマホを使ってツイッターやLINEなど、SNSでコミュニケーションを取るのは日常茶飯事だ。スマホは中高生にとってマストアイテムといってもいい。そんな時代背景を考えれば、Wi-Fi完備の寮があっても決して不思議ではない。

 だが、日大三、広陵、愛工大名電などがそうであるように、強豪校では「野球をするのに携帯電話は必要ない」と使用だけでなく、寮に持ち込むことすら禁止していることが珍しくない。寮にいる2年半の間、彼らが思う存分スマホを触れるのは帰省したときだけだ。もちろん、強豪校の中にも寮内でスマホを使える学校は多数あるが、Wi-Fiを使える寮というのは聞いたことがない。

 その気になれば、SNSも使い放題、動画も見放題。現代の高校生にとって、天国のような学校はどこなのか――。

 それは、神戸国際大付だった。2011年にアスリートコースを設立。新しく寮ができるとともに、Wi-Fiを完備した。

「時代に合わせてということですね。ただ、寝不足にならないように夜9時には携帯電話を回収します。管理したなかで使うということです」(神戸国際大付・田坂茂政部長)

 では、実際、選手たちはその環境をどう生かしているのか。サードコーチャーの十河亮介は言う。

「一番は動画を見ることですね。野球の動画は見ます。東海大福岡との対戦が決まってからは、You Tubeで相手の研究をしました。特にピッチャーの映像を見ましたね」

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