ダルビッシュが絶賛した男・オリックス山岡泰輔がプロ初登板を自己分析

 山岡泰輔(オリックス)がプロ初先発を果たした4月13日のロッテ戦。その投球を、京セラドームのバックネット裏上段にある記者席から眺めた。山岡の投球を初めて見たのは、彼が瀬戸内高(広島)のエースだった4年前の夏、広島県大会史上初となる決勝戦再試合のときだった。全国的にも話題になった広島新庄との一戦だ。

 田口麗斗(現・巨人)との投げ合いは、前日の延長15回引き分け(0対0)から仕切り直しとなっても続き、両チーム無得点のまま試合は進んだ。

 ネット裏でスカウトが手にしていたスピードガンによると、両投手のストレートは130キロ台前半から中盤がほとんど。それでも決勝まで勝ち上がってきた両チームの打者がまったく捉えきれずにいた。ふたりともコーナーへきっちり投げ分け、変化球の精度も、打者に思うようなスイングをさせない技術も高かった。

 試合は8回に挙げた虎の子の1点を山岡が守り切り、瀬戸内が勝利して甲子園出場を決めた。

 甲子園では初戦で明徳義塾(高知)に6安打、9奪三振、2失点(自責点1)と好投したが、敗れてしまった。しかし、見るからに回転数の多いストレート、斜めに切れるスライダーを軸にいつも通りのピッチングを見せた。この投球を映像で見たダルビッシュ有(レンジャーズ)は、海の向こうからSNSでこう呟いた。

「動画で見たけど、これが1番だわ」

 このひと言によって、山岡への注目度は格段に上がった。

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