「150キロを投げた自分はもういない」。元西武・森慎二が語る大ケガ

◆シリーズ「もう一度投げたかった」──森慎二(後編)

 西武ライオンズからポスティング制度でメジャーリーグのタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)に加入した森慎二は、2006年の春季キャンプで右肩に違和感を覚えていた。そして、オープン戦初登板となった3月20日、マウンドに上がって3球目を投じたとき、「あっ、右腕がとれた!」と思うほどの激痛に見舞われる。

 右肩の脱臼──。腕が地面にポロンと落ちてしまう......そう思って、とっさに左手で支えたほどの大ケガを負った森は、メジャーリーグという夢の舞台で、いきなり大きな試練に直面することになった。

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■MLBで初めてだったピッチャーの肩脱臼

──メジャーリーグのオープン戦初登板での右肩脱臼。なぜそのような事態になってしまったのでしょうか。

「あとから自分で分析すると、原因は腰にあったような気がします。傷めていたわけではないのですが、一部が張って、硬くなっていました。腰が張ると、股関節の動きも悪くなります。その負担が肩にきたのではないかと。強いボールを投げようとすると、体に負荷がかかります。それが肩にきたのだろうと考えました」

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