浅田真央の引退に鈴木明子が想う。「あのプログラムが好きでした」

■鈴木明子が「浅田真央」を語る

 浅田真央さんはずっと「オリンピックの金メダルがほしいから平昌(ピョンチャン)まで現役を続ける」と言ってきました。彼女は、自分が口にしたことは絶対に成し遂げたい人。だから、本当に悩んだと思います。

 今シーズンはうまくいかないことも多かったけど、そこで見えたものがあったのではないでしょうか。もしかしたらメダルとか結果ではない何か――自分がやり切ったという達成感、本人が自分の力でゴールを見つけたのではないでしょうか。もちろん、ここで終わりではなく、続きがあります。浅田真央選手から「選手」という肩書きは取れましたが、彼女には次の道が待っています。

 真央さんはこれだけ長い間、よくがんばったと思います。引退を止める権利は誰にもありません。休養から競技に戻ってきたときには、「強いな」と思いました。茨(いばら)の道であることがわかっていながら競技の世界に戻ってくるくらい、戦うことが好きなんだなと。

 今までいろいろな人の期待に応えてきました。喜びも、苦しみも、みんなで共有したアスリートでした。だから、最後は自分で決めてほしいと思っていました。現役を続けることも、やめることも、どちらも勇気と覚悟がいります。自分で考えて踏み出せたこと、そして、「スケート人生に悔いはない」と言ってくれたことがうれしかった。

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