「元オランダ代表カイト」から岡崎慎司の現状を考えてみる

 レスター・シティの岡崎慎司に出番が訪れたのは、後半の中盤に差しかかった70分のことだった。

 スコアは0−0。来季のチャンピンズリーグ(CL)出場権獲得が必須の6位アーセナルは、その3分前にFWのダニー・ウェルベックを投入し、フォーメーションを3−4−2−1から4−3−3に切り替えていた。攻撃のギアをひとつ上げた彼らは、この采配で勝負に打って出た。

 レスターのベンチが動き出したのは、ウェルベックがユニフォームに着替え終わったタイミングでのこと。ウォームアップを終えてベンチに座っていた岡崎が呼ばれ、急ピッチで青色のユニフォームに着替える。投入直前にクレイグ・シェイクスピア監督から指示を受け、日本代表FWはレオナルド・ウジョアとの交代でピッチに飛び出した。

 この時間帯は、レスターとしても舵取りが難しかった。

 現在の勝ち点は37で、残留の目安とされる40ポイントまで残り3ポイント。「チームの目標は残留すること」(岡崎)で、強豪アーセナルを相手に敵地で勝ち点1をもぎ取れば、十分満足のいく結果となる。今シーズンは残り5試合。引き分ければ残り2ポイントになり、目標に向けて大きく前進することになる。このままゴールを与えず、0−0のまま勝ち点1を確保する──。そんなプランが、シェイクスピア監督の頭のなかにあったに違いない。

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