サンフレッチェの優勝を予想した記者が感じた、今季の違和感の正体

 まずは、謝罪(言い訳)から。

 開幕前の順位予想で、筆者はサンフレッチェ広島を1位に推した。ACLがないことでコンディションを保てること、成熟したメンバーによる安定した守備組織を備えていること、そして適材適所の新戦力を補えたことが大まかな理由だったが(本当は感情論も含まれるが)、まさかこのような展開になるとは思いもよらなかった。自分の目利きの不確かさを恥じるとともに、過去5年で3度の優勝を誇るチームがわずかの期間で転落してしまう――そんなサッカーというスポーツの恐ろしさを、身をもって感じている次第である。

 開幕から8試合を終えて、広島は1勝2分5敗で16位に沈んでいた。まだ序盤戦とはいえ、「優勝」どころか「降格」の二文字がちらつく事態に陥っているのだ。それでも、自らの先見性をいまだ信じる筆者は、広島のサッカーから光明を見出すため、4月30日の第9節・FC東京戦を取材すべく味の素スタジアムに赴いた。

 しかし、結果は0−1の敗戦。内容の伴わない、敗れるべくして敗れた試合を目の当たりにし、もはや予想なんてするまいと、心から誓ったのであった。

 点が獲れない、守り切れない......。広島の現状を表すなら、こういうことになる。

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