VVVフェンロを2部優勝させて、コーチ藤田俊哉がしみじみ思うこと

 4月21日、藤田俊哉がコーチを務めているVVV(フェーフェーフェー)フェンロが、8シーズンぶりにオランダ2部リーグ(エールステ・ディヴィジ)優勝を成し遂げた。すでに来季の1部(エール・ディヴィジ)昇格は決定しているなか、アウェーの地でアイントホーフェン相手にスコアレスドロー。勝ち点1を積み上げたVVVは、2位のヤング・アヤックスとの勝ち点差を「7」に拡げ、2試合を残してタイトルを手にした。

「リーグ戦終盤は優勝へのプレッシャーがあって、"最後の壁"に苦しんだ。でも、最後は選手たちが自らの力をもってそのプレッシャーを跳ねのけてくれた。日本(Jリーグ)とオランダの違いこそあれ、勝負の世界は一緒なんだ。タイトルを獲るときのメンタリティを思い出したというか、自分の身体に染みついているのだろう。いつも監督のそばに座って戦況を見届けてきた。自分の"勝ち切る感覚"は海外でも通用するのか、いまの時代に合っているのか----―。そうしたことを自問自答しながら、オランダで新しい経験を積み重ねることができたのは、僕の大きな財産でもある」

 試合翌日には、街を挙げてのセレモニーが行なわれた。クラブ関係者全員を乗せた優勝パレードカーは、スタジアムから1時間かけて市庁舎広場へ。大勢の人で溢れかえるなか、盛大なセレモニーがスタート。そこで、藤田は記念すべき優勝スタッフの1人として紹介された。VVVを2部優勝に導いたのは、日本人として本田圭佑以来2人目だが、指導者としてはもちろん初めての快挙である。

「セレモニーはずっとやってみたかった。初めて経験することはやっぱり感慨深いものがある。指導者になって初めてのタイトルだから」

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