クライファート息子も。アヤックスの若手を伸ばす「裏の補強」システム

 5月3日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)準決勝、オリンピック・リヨンとの第1レグにアヤックスのペーター・ボス監督がピッチに送り出したのは、平均22歳137日という非常に若いメンバーだった。それでも彼らはすでに成熟の域に達し、"ひとつのチーム"になっていた。

 リヨン戦は立ち上がりこそ、相手の高いクオリティに手間取った。だが、25分にMFハキム・ツィエクのフリーキックをFWバートランド・トラオレがヘッドで先制すると、アヤックスはワンタッチ、ツータッチの速いパスワークとアグレッシブな守備で、前半はリヨンを相手陣内に閉じ込めることに成功した。

 アヤックスは後半開始早々で計3点を奪取。その後は徐々にリヨンの反撃を受け、66分にゴールを決められたものの、その5分後にアヤックスも奪い返して4−1とする。大量リードになってもアヤックスはカウンターを仕掛け続け、右サイドバックのケニー・テテと左サイドバックのヤイロ・リーデヴァルトの若手DFふたりは5点目を目指してスプリントを続けた。

 24本のシュートのうち16本が枠内シュートというスタッツからもわかるように、アヤックスがもっと点差を広げてもおかしくない試合内容だった。次週の第2レグが行なわれる前にして、5月24日のEL決勝戦進出をほぼ決めたという快勝ぶり。全国紙『フォルクスクラント』が紙面に残した「芝生の上のストリートサッカー」という表現は、何よりの褒め言葉だろう。

この記事の続きを読む

1