CL決勝最大の見どころは、レアルの左サイド対ユベントスの右サイド

 惜しい試合だった。

 0−3という第1戦の結果を受けて行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦。アトレティコ・マドリードは、前半16分までに2ゴールを奪い、通算スコアを2−3とした。試合は俄然、白熱。アウェーのレアル・マドリードは慌てた。逆転の目が低い0−3のスコアから、開始わずか12分で大接戦に一変。こんなはずではなかったと、パニックに陥っても不思議のない状況だった。

 アトレティコは盛り上がった。しかし同時に色気も出た。もう1点奪えば振り出しに戻る。時間もたっぷりある。だが功を焦り、アウェーゴールを奪われては身も蓋もない。アウェーゴールルールに基づけば、1点を奪われれば、さらに3点必要になる。それは絶望的状況を意味する。勢いそのまま一気呵成に打って出ていくか。じっくり慎重な戦いに切替えるか。難しい判断を迫られることになったが、ディエゴ・シメオネ監督は手綱を引き、慎重な戦いに切り替えた。

 慎重な戦いとは、高い位置からプレスを掛けるサッカーではない。それが相手にとって嫌な作戦である保証はなかった。実際それ以降、アトレティコの攻撃がおとなしくなるや、レアル・マドリードは平常心を回復。本来の力を発揮し始めた。

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