心配な錦織圭の右手首は「ほぼ100%」。むしろサーブは切れ味抜群

 懸念された右手首の状態は、本人の「ほぼ100%」という言葉を素直に信じていいだろう。いや、それ以前に前日の練習で、スタン・ワウリンカ(スイス)と1時間以上にわたって戦った姿からも、不安はほとんど感じられなかった。"アニマル"の異名を取るほどの豪打自慢相手に見せた、実戦さながらの激しい打ち合い──。特に、心地よい快音を響かせてコーナーをとらえるサーブの速度が、状態のよさを誇るようだった。

 その好調のサーブが、この日の試合でも勝利のカギとなる。BNLイタリア国際の初戦(1回戦免除の2回戦)で相対したのは、先週のマドリード・マスターズでも当たったばかりのダビド・フェレール(スペイン)だった。

 両者の対戦は13を数え、過去には常に「身体を壊されるほど」の激しい死闘を強いられてきた相手だが、ここ8度の対戦で錦織圭が喫した敗戦はわずかに1。キャリアの節目節目で交錯し、自身の成長を測るヤードスティックのような存在であったフェレールは、それだけに手のうちを知る組みやすい相手かもしれない。典型的なクレーコートプレーヤーであるフェレールは、コートカバーの広さと粘りが身上。その相手に勝つだけなく、可能なかぎり試合時間を短くするためにも、サーブは重要なファクターだった。

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