ミラン誌編集長から惜別メッセージ。「本田圭佑は物語を作り上げた」

◆オフィシャル誌編集長のミラン便り2016〜2017(23)

 カンピオーネ(チャンピオン)の一撃は、期待していなくても、必要なときに生まれる。

 今シーズンのチームの明暗を決める重要な試合であるというのに、ボローニャ戦は監督の思うようにはいっていなかった。そのため、ヴィンチェンツォ・モンテッラは何度もベンチの顔ぶれを見やった。この中で、いったい誰がこの膠着状態を打開してくれるか。この選択に成功すれば英雄になるが、そのためには勇気が必要だ。そしてモンテッラはその勇気を持っていることを、この日曜日に証明してみせた。

 シーズン終了まであと2試合。ミランにとってはシーズンの最低限の目標、ヨーロッパリーグの予選出場権を手に入れられるかどうかのマッチポイントともいえる試合だった。

 現在15位のボローニャ相手だから簡単だと思えるのは、理屈の上の話にすぎない。こういう勝たなければいけない試合では、開始してすぐにリードしないと、選手たちの不安は時間を追うごとに増大し、プレーに影響を及ぼすようになる。時とともに簡単なこともどんどん難しくなり、ゴールを決めるのも困難になる。

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