錦織圭はフランス人が苦手?2年連続黒星の「鬼門」を突破できるか

 数字以上に、おそらくは苦しんだ試合だったろう。

 4−6、6−1、6−4、6−4。試合時間は3時間2分。第1セットは取られたものの、2セット目以降のスコアラインを見れば盤石の勝利にも映るし、ラリーが続きやすいクレーということを考えれば、試合時間もそこまで長いものでもない。それでも試合後の錦織圭の口から漏れるのは、主に反省の弁だった。

「ほぼ最後まで、なかなかやりたいようないいテニスができなかった」
「トップ選手に値しないようなミスがすごく多かった」
「最後のほうでは自分らしいプレーができたが、いかんせんリズムが作れなかった」

 それら「モヤモヤ」した心の手触りを認めたうえで、彼は再三「これから修正しなくてはいけない点は、いっぱいある」のだと言った。

 錦織がこの試合を通じてリズムを掴めなかった理由のひとつには、対戦相手のタナシ・コキナキス(オーストラリア)のプレースタイルや現状にもあった。196cmの恵まれた体躯を誇るオーストラリアの若者は、2015年末に肩を手術して以来ツアーを離れ、この1年半の間で戦った公式戦はリオ五輪と先週のリヨン大会初戦のわずか2試合。5セットマッチは実に1年9ヵ月ぶりで、「身体がフィットしていない」と本人が認めるほどにスタミナ面に不安を抱えていた。

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