「世界2位」の石井監督を電撃解任。鹿島にとってのクラブW杯の重み

 接戦、惜しい試合は数あるが、広州恒大との一戦は、今季見た試合の中では一番だった。アウェーゴールルールの魅力が最大限発揮された、それなりのレベルの戦い。相手には世界的な選手もいれば、W杯優勝監督もいる。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝セカンドレグ。0−1という第1戦のスコアを受けて始まった一戦に、サッカー好きの心は思いきりくすぐられた。

 鹿島アントラーズと言われて想起するのが、昨年末のクラブW杯。決勝でレアル・マドリードと延長戦を戦い、惜しくも敗れた記憶はいまだ新しい。その直前にJリーグチャンピオンシップを制し、開催国枠で出場するや、難敵を相次いで倒して決勝に進出。そのR・マドリード戦でも、主審がセルヒオ・ラモスにきちんと2枚目の黄色紙(=赤紙)をかざしていれば、あるいは後半終了間際、決定的チャンスで遠藤康が右足で放ったシュートが枠を捉えていれば、番狂わせが成立していた可能性があった。

 これまで日本のチームが経験した惜敗の中で断トツの1位。試合後、石井正忠監督も興奮冷めやらぬ様子で、今後の健闘を誓ったものだ。

 クラブW杯は今後しばらく中国で開催されるため、Jリーグ覇者が昨年のように開催国枠で出場することはできない。クラブW杯への出場は、ACLを制する以外、かなわない。

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