なでしこエースも大変身。長野パルセイロ「肉体改造」の驚くべき効果

◆AC長野パルセイロ・Lが結果を残している理由(後編)

 AC長野パルセイロ・レディースの総合的なパフォーマンス向上への取り組みでケガ人が激減したことは前回の記事で述べた通りだ。と同時に選手個々のフィジカル、テクニカル両面でもその成果は顕著に表れた。

"最も成長した選手"として、本田美登里監督が挙げたのがエース・横山久美だ。高倉麻子監督率いる、なでしこジャパンでも今や得点源となっている成長株。10代の頃から彼女の課題は"90分走り切れる走力"である。本人も十分すぎるほど自覚していた。

「横山に関しては、出会った当初からフィジカルは強かったです。特に腹筋群の強さは特徴的です。ただ、"走る"という部分に大きな課題があった。それが1年数カ月ではありますが、変わりました。やっても無駄ということには彼女は取り組まないと思います(笑)」とは樋口創太郎コンディショニングコーチ。

 走る能力は「走ること」でつける――。横山のスタートはここだった。練習前には以前から1人で取り組んでいたメニューをベースに、タイム設定付きでどれだけタイムが上がるか。また、セット間の休息時間を変えて、どれだけそのタイムを維持できるか、といった走りのメニューをこなし、筋力トレーニングを加えながら走力アップをはかってきた。

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