ヴェルディ再建へ。永井秀樹ユース監督が明かす苦闘と寝不足の日々

■永井秀樹「ヴェルディ再建」への道(1)

◆「監督」という仕事の大変さを痛感

 5月6日、東京ヴェルディのグラウンドを半年ぶりに訪ねた。目的は、高円宮杯U−18サッカーリーグ・プリンスリーグ関東の取材だ。その時点で3位のヴェルディユース(勝ち点7/2勝1敗1分)はこの日、無敗で首位の川崎フロンターレU−18(勝ち点10/3勝1分)と対戦することになっていた。

 若き"緑の戦士"を率いる指揮官は、永井秀樹(46歳)。半年前までは、カズ(三浦知良/横浜FC)に次ぐ年長プレーヤーとしてJの舞台でプレーしていた。

 永井は、引退セレモニーでサポーターに誓った「ヴェルディ再建」という目標に向かい具体的に動き始めた。クラブ内ではGM補佐の要職を務める一方で、3年ぶりにプレミアリーグ(※高円宮杯U−18サッカーリーグのトップリーグ)復帰を目指すヴェルディユースの監督として采配をふるっている。

 現役時代の実績を考えれば、初めからトップチームを任されてもおかしくない。育成年代の監督としては極めて異色の存在とも言えた。

「(試合に向けての)メンバー選考、作戦を決めるのに、朝5時過ぎまでかかった。全選手の顔が浮かび、もちろん全員にプレーさせてあげたいと思うし、現有戦力で最高のサッカーを実践できるよう考え出すと終わりがなくなる。以前、オシムさんやベンゲルさんの記事を読んだとき、『毎日、寝不足だ』みたいな話が書かれていたけど、今はそのことがよくわかるよ」

 試合開始1時間前――。ミーティングを終えた永井は、クラブハウス1階フロアのソファーに座ると、目をこすりながら軽く笑みをこぼした。

この記事の続きを読む

1