レジェンドたちが言う。「錦織圭はメンタルが弱すぎる。ノーチャンスだ」

 正直に言えば、錦織圭がもっと悔しさをにじませた表情で記者会見場に現れると想像していた。だから、いつもと変わらずに淡々と受け答えする彼の姿を見て、いささか拍子抜けした......。

 ローランギャロス(全仏オープンテニス)の準々決勝で、第8シードの錦織(ATPランキング9位、6月12日付け、以下同)は、昨年の全仏準優勝者で第1シードのアンディ・マリー(1位、イギリス)に、6−2、1−6、(0)6−7、1−6で敗れ、自身初のベスト4入りはならなかった。

 今回の全仏では、1回戦で土居美咲が腹筋のケガの痛みによって自分の力を発揮できずに敗れた。彼女は目を真っ赤にして会見場に現れ、質問に答え始めた途端、感情を抑えきれずに大粒の涙を流した。そんな光景を目撃していた影響もあったが、準々決勝敗戦直後の錦織の表情は何か物足りなかった。

 ローランギャロスで2度目のベスト8という錦織の成績は決して悪くはないが、彼の悲願であるグランドスラム初制覇は今回も実現しなかった。

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