ル・マンのトヨタを襲った「早すぎる悪夢」。再び挑戦の1年が始まる

 昨年、チェッカーフラッグまで残りわずか3分で潰(つい)えた、トヨタの「ル・マン24時間初制覇」の夢。その「夢の続き」を現実にすべく、必勝態勢で今年のル・マンに臨んだトヨタチームを待っていたのは、またしても「悪夢」だった。

 7号車の小林可夢偉が予選で3分14秒791というコースレコードを叩き出し、ライバルのポルシェを沈黙させたトヨタ。土曜日の15時に始まった決勝レースでも、LMP1Hクラスの全車が2度目のピットインを終えた時点でのオーダーは、トヨタ7号車→トヨタ8号車→ポルシェ1号車→ポルシェ2号車→トヨタ9号車の順だった。序盤から3分20秒前後のハイペースで飛ばす7号車が、トップ集団を引っ張る形でレースの主導権を握っていたことは間違いない。

 スタートから約3時間半後には、ライバルのポルシェ2号車が前輪のモータートラブルで予定外のピットインを強いられ、モーターの交換作業に約1時間を要して大きく後退した。じわじわとリードを広げるトップのトヨタ7号車を筆頭に、残るポルシェ1号車を3台のトヨタが包囲する形で夜を迎え、念願のル・マン初勝利に向けてトヨタが盤石の態勢を築いたかと思われた。

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