代表100キャップ、2019年W杯へ。不屈の男・大野均は終わらない

 2017年6月の日本代表ツアーに大野均が呼ばれたのは、始動5日目にあたる6月6日のことだった。大野が務めるロックのポジションに故障者が続出したためだ。所属先である東芝での練習中に追加招集の知らせを聞いた。次の日の朝には、キャンプ地の福岡へと飛んだ。

「嬉しかったですね。まだ必要とされているんだな、と。その日は東芝でバチバチの練習をしていたので、『今からか』とは思いましたが......。ただ、桜のジャージーを着られるのは嬉しいことです」

 10日に熊本で開催されたルーマニア戦は、スタンドから観戦した(日本は33−21で勝利)。そして12日から始まった静岡合宿では、レギュラー組として実戦トレーニングに参加。身長192センチ、体重105キロの大男は長髪を揺らし、ロックの仕事である密集戦や空中戦の動きをチェックした。

 大野のテストマッチの出場数は日本代表歴代最多で、キャップ数は実に「98」を刻んでいる。国内初めてとなるキャップ数「100」の大台は目前に迫っている。

 周りが色めき立つなか、39歳になったばかりの大野は言った。

「先週合流したばかりで、まずはこのチームに慣れ、チームのためにできることが何かを探していました。今週はまた違うアプローチができたらなと思います。いつでも行けるように、準備しています」

 2019年に、4年に1度のワールドカップ(W杯)が日本で開催される。大野はその大舞台に悠然と構えている。

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