新たなPK戦「ABBA(アバ)方式」で先攻有利は改善できるのか?

 日本が10年ぶりに出場したU−20W杯で、決勝トーナメントに進出したのはまだ記憶に新しいところだが、その大会でPK戦に新方式が導入されていたことは、あまり知られていない事実だろう。

 通称「ABBA(アバ)方式」と呼ばれる新PK戦方式が、なぜ導入されたかと言えば、理由は簡単。PK戦では、先に蹴る先攻が有利というデータがあるからだ。

 FIFA(国際サッカー連盟)に先駆け、今年行なわれたいくつかの国際大会で同様の新方式を採用したUEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPによれば、「IFAB(国際サッカー評議会=サッカーのルール制定機関)によると、サッカー競技規則で勝負の決着方法として定められている現行のPK戦システムでは、先に蹴るチームが不当に有利になることが明らかになっている」という。

 そこで、PK戦における先攻と後攻での有利不利をなくすため、AチームとBチームが対戦したとき、従来のように常にAが先に蹴るのではなく、新方式では1本目をAが先に蹴ったら、2本目はBが先に蹴り、3本目は再びAが先に蹴る、というように、1本ずつ交互に先攻後攻を入れ替えていく。

 つまり、今まではA→B→A→B......の順に蹴っていたが、新方式ではA→B→B→A......の順に蹴ることになるため、「ABBA方式」と呼ばれる。テニスに詳しい人なら、タイブレーク時のサーブ権をイメージするといいだろう。

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