ハリル監督も学んでほしい、「得点がどんどん入る」ナポリの組織戦術

 2016−2017年シーズンのセリエAを3位で終えたナポリ。前シーズンのリーグ得点王であるゴンサロ・イグアインを手放しながら、ここまでの好成績を残すことができた要因は、ひとえにマウリツィオ・サッリ監督の手腕にある。

 これは前回の記事でも紹介したが、サッリ監督の戦術を一言で表現するなら、「トータル・ゾーン」。それを機能させる上で最も大切なのは、「組織的状況判断」だ。

 守備において、相手が保持するボールが「どこにあるのか」「誰がどのような状況でキープしているのか」「どのタイミングで、どこへ通されるのか」を、チーム全体で判断を共有して連動する。ポジションを決めるための基準は「ボールの位置→守るべきゴールの位置→味方の位置」であり、通常のゾーンディフェンスで重要視される「ボールを持っていない相手選手の位置」が考慮されることはない。

 そんなポジショニングの判断基準もそうだが、今にしてなお「カテナチオ」と形容されるイタリアサッカーの守備において、ナポリが実戦するそれはまるで違う。

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