気持ちで掴んだ勝ち点1。森保なきサンフレッチェ広島の小さな一歩

「親を亡くした感じですね」

 森保一監督の退任について問われたMF青山敏弘は、ショッキングな表現でその心境を言い表した。

 2012年から指揮を執り、3度のJ1優勝をもたらした名将は、サンフレッチェ広島一筋でプレーしてきた青山にとって、なくてはならない存在だった。森保監督は青山を信頼し続け、2014年からはキャプテンの役割も託している。青山もこの指揮官のもとで成長を遂げ、2014年のブラジル・ワールドカップ出場、そして2015年にはJリーグMVPを受賞するまでに至った。

 現役時代はボランチとしてならした森保監督と、現在の広島で不動のボランチを担う青山。ふたりの間には、他者にはうかがい知れないほどの強い絆があった。

 青山だけではない。ほかの選手たちも、無念の言葉を吐露している。DF水本裕貴は「サンフレッチェというクラブをもうひとつ上のランクに引き上げてくれた。僕自身もたくさんのことを学ばせてもらった監督だった」と神妙に語り、MF柏好文は「僕自身、森保さんに声をかけていただいてこのチームにいられている。そういう意味では精神的なショックは大きい」と肩を落とした。

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