負け数が先行でも、上位球団がダルビッシュを緊急補強したがるわけ

 2017年のメジャーリーグはシーズン後半戦へと突入しました。地区優勝争いが激化するに伴い、プレーオフ進出を視野に入れた球団は新たな戦力を補強すべく、7月31日のトレード期限に向けて水面下で交渉を進めている時期でしょう。

 シーズン前半戦を振り返ると、日本人メジャーリーガーの活躍は例年と比べ、日本のメディアで大きく話題になることが少なかったように感じます。ただ、日本人メジャーリーガーの評価が揃って悪いわけではありません。

 まず、現地で変わらず高評価を得ているのは、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手です。今年は4度目のオールスターに選出されたように、その実力の高さには他球団も一目置いているのは間違いありません。シーズン前半戦は6勝8敗と負け越してしまいましたが、防御率3.49はア・リーグ9位。投球回数5位(118イニング3分の2)、そして奪三振数3位(125個)と、いずれも上位の成績でシーズンを折り返しています。

 なかでも特筆すべきは、WARの数値の高さでしょう。WARとはセイバーメトリクスによる選手の総合評価指標で、各ポジションの平均選手と比べてその選手がどのくらいチームの勝利数を上積みしたかを示す値です。

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