涙が止まらない...。シャペコエンセ、悲劇のストライカーに長男が誕生

 7月19日、ブラジルのリオデジャネイロで元気な男の子が誕生した。特徴のある大きな目と丸っこい鼻......。母親は「私のアモール(愛する人)にそっくり」と喜び、彼と同じ名前をつけた。「これほど美しいプレゼントをくださった神様に心から感謝します」と自身のインスタグラムに記した。

 だが、父親がこの赤ちゃんを腕に抱くことは決してない。この子が父と対面することもない。なぜなら、父親は8カ月も前に天国へ旅立っていたのだから。

 父の名はチアゴ・ダ・ロッシャ・ヴィエイラ、愛称チアギーニョ。享年22歳。軽やかな身のこなしで敵の最終ラインをすり抜け、左足から強烈なシュートを放つ将来有望な若手ストライカーだった。

 チアギーニョはリオ州内陸部の出身で、地元のアマチュアクラブでボールを蹴り始めた。サンパウロ州の小クラブのU−20部門にスカウトされ、ここで最初のプロ契約を結ぶ。昨年7月、ブラジル南西部の中堅クラブ、シャペコエンセへ移籍。ブラジルリーグで23試合に出場して4得点を記録した。

 生涯最後の得点は、昨年の11月20日。強豪サンパウロとの試合で豪快なミドルシュートを叩き込み、スタンドから喝采を浴びた(これが昨年のチームにとっても最後の得点となった)。その3日後、彼は18歳の新妻グラジエーリさんから妊娠を知らされて、有頂天になる。

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