スポーツ心理学者に聞く「選手に自信を持たせるためにやるべきこと」

 園田学園女子大学教授の荒木香織氏は以前、ラグビー日本代表やセーリング・シンガポール代表などの現場で、メンタルコンサルテーションという重要な役割を担った。その仕事のひとつに選手や指導者への自信づけがある。チームの勝利のカギを握る"心理的スキル"をいかにして教示したのか。荒木氏が教えてくれた。

 自信がある選手と、ない選手とがいますが、子供からの成長過程で、周囲が自信をつけるようなことを言ってくれていると違ってきます。引っ込み思案でも、パスやキックなど、スポーツを通じて「できる」という経験を積んでいくと、ピンポイントでコーチから「よかった」と褒められる場面が出てきます。選手が得意なプレーを多用するのは、ピンポイントで褒められた経験が多いからで、それが持ち味にもなります。持ち味を伸ばすのは大切ですよね。

 ただ、結局は自分で自信をつけるしかないんです。「これでいい」という瞬間を積み重ねることが大切で、それが自信になります。あとは、ひとつ、ふたつ学年が上のお兄さん、お姉さんに憧れることも大切です。上級生と同じプレーができたり、チームメイトになったりして憧れが現実になると、確実に自信をつけていくことができるからです。

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