セビージャにガッポリ稼がせた敏腕SDモンチが、新天地ローマに降臨

 チームを強化する。直接的にその役割を担うのは会長でも監督でも選手でもない。スポーツディレクター(以下SD)の仕事である。ゼネラルマネージャー、強化ダイレクター、強化部長など呼称はいくつかあるが、要はチームのマネジメント役だろう。

 選手の特性を見極め、チームのスタイルを鑑(かんが)み、適応できるか、判断を下す。

<目利きと交渉力>

 このふたつこそ、資質として問われる。

 昨今の世界のフットボール界でSDとして最も名声を高めたのは、スペインのセビージャを強豪に押し上げたモンチ(本名/ラモン・ロドリゲス・ベルデホ)だろう。その実績が評価され、2017〜18シーズンからはセリエAの名門ASローマのSDに就任した。

<無名ではないが、飛躍間近の選手に目をつけ、価値を数倍から数十倍に上げる>

 その点でモンチの辣腕(らつわん)は他の追随を許さない。最高のヒットはダニ・アウベスだろう。55万ユーロ(約7000万円)で獲得した彼を、2008年、3550万ユーロ(約45億5000万円)でバルセロナに売却。利益は約65倍と凄まじい。

この記事の続きを読む

1