「カーリングの変態」本橋麻里の献身でつかんだLS北見の五輪キップ

 カーリング女子の平昌五輪代表決定戦で、ロコ・ソラーレ北見(LS北見)が中部電力を3勝1敗で退け、創設8年目にして念願の五輪出場権を勝ち取った。

「麻里ちゃん!」

 コーチボックスから下りてくる本橋麻里の姿を認めると、セカンドの鈴木夕湖は氷上を駆けだした。本橋は両手を広げて鈴木を強いハグで迎え、続いて、リードの吉田夕梨花がその輪に入る。吉田知那美や藤沢五月が加わる頃には、本橋の目に大粒の涙が浮かんでいた。

 今季、主将を務める本橋はリザーブとしてチームを支える決断をした。昨季は、「吉田夕→吉田知→本橋→藤沢」、あるいは、「吉田夕→鈴木→本橋→藤沢」という布陣を組んでいたが、思うような結果が出なかった。そこで今季は、2016年の世界選手権で銀メダルを獲得した「吉田夕→鈴木→吉田知→藤沢」に戻し、本橋をリザーブに置いた。

 しかし、LS北見にとって、本橋はただの"補欠"や"5人目の選手"ではない。創部からチームの指導にあたってきた小野寺亮二コーチはこう語る。

「麻里が(他の)4人より劣っているなんてことは、一切ない。むしろ、すべてのポジションを高いレベルでこなすことができるという意味では最も優れています。麻里がコーチボックスに座っているからこそ、他の4人が思い切ったいいパフォーマンスができるんです」

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