最底辺よりも下。「プロ野球難民」が集うペスコ・リーグって何だ?

「プロ野球」という言葉からイメージされるのは、カクテル光線に照らし出されたフィールドと、数万人のファンを吸い込む巨大なスタンドの風景だろう。実際、メジャーリーグのスタジアムの風景はどこも華やいだ空気に満ち溢れている。なかには、噴水があったり、観覧車やメリーゴーラウンドまであったりと、一大テーマパークの様相を呈しているスタジアムもある。

 そんな華やかなメジャーの舞台を夢見る若者がしのぎを削る場としてマイナーリーグがあり、選手のランクによっていくつもカテゴリーがある。クラスが落ちるほど環境は厳しく、観客も少ない。マイナー最底辺のルーキーリーグになると、メジャーキャンプの練習場で公式戦をこなし、ファンから入場料を取ることもない。

 さらにアメリカでは、このマイナー最底辺より下の"プロ野球"が存在する。メジャーの球団とマイナー契約すら結べなかった選手を集めて、「プロ野球を行なおう」というビジネスマンが、自前のリーグを20年ほど前から始めたのだ。いわゆる"独立リーグ"というやつである。

 それでも設立当初は、プロの世界で箸にも棒にもかからなかった選手たちではなく、メジャー球団から見切りをつけられたベテランが多かった。彼らのうちの何人かは、ここでの活躍が認められ、メジャーに舞い戻った。

 その結果、「オレだって」と思った若者が、独立リーグに急増した。実際には、プロ経験なしで独立リーグからメジャーの球団と契約にこぎつける例はごくわずか。ただ、元メジャー選手がプレーするような強豪と言われる独立リーグはスカウトの目に触れることも多く、次第に人気を集めていった。

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