永井秀樹の育成。「天才といわれ、3年後に消える選手にしたくない」

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永井秀樹「ヴェルディ再建」への道(8)
〜ユース指揮官としての1年(中編)
教え子たちの最後の試合前に語ったこと・前編はこちら>>


永井監督の話を真剣に聞くヴェルディユースの選手たち



「このままで大丈夫なのか」
選手たちには不安が募った

 2017年、東京ヴェルディユースの指揮官となった永井秀樹。彼の指導スタイルは、それまでのものとは明らかに違った。

 選手たちはその指導をどう受け止めたのか。

「最初は、ほとんどの選手が(監督の考えていることを)理解できず、戸惑っていました。練習試合で大敗が続いたときは、正直『このままで大丈夫なのか』と不安に思っていました」

 そう語るのは、キャプテンのDF谷口栄斗(たにぐち・ひろと/3年)である。

 永井が目指すサッカーは、「常に数的優位を維持し、90分間のボール保持とゲーム支配」「全員攻撃、全員守備のトータルフットボールで、90分間、ボールを持ち続けて(相手を)圧倒して勝つ」というスタイルだ。

 ディフェンスの選手でも、相手からボールを奪われない足もとの技術、ピッチ全体を見渡せる視野と予測、さらにGKも含めた11人全員がフィールドプレーヤーとしての意識を持って「組織として戦う」ことを求められた。

 球際での競り合いや1対1に自信を持つ谷口にとって、それは自分の得意とするスタイルとはかけ離れたものだった。

「最初は自分の武器を生かせず、つらかった。

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