大坂なおみに笑顔が戻った。ジェンキンス新コーチの助言も効果大

大坂なおみに笑顔が戻った。ジェンキンス新コーチの助言も効果大

大坂なおみに笑顔が戻った。ジェンキンス新コーチの助言も効果大の画像

相手のリターンがラインを割った時、彼女は天を仰ぎ見ると、夜空に大きくひとつ息を吐き出した。

「そうね……『安堵』が、おそらくはもっともふさわしい言葉だと思うわ」と、彼女はその時を振り返り、自身の胸のうちを探る。

「相手は、とくに終盤に向かうにつれて調子を上げていたので、試合を締めくくるのが難しかった。だから勝った時はホッとしたし、同時にとてもうれしかった。だって、その前の彼女との試合の後にどんな気分だったか、覚えているから……」

 種々の感情が入り交じる複雑な表情の訳を、彼女はそう説明した。


コート上でも笑顔を見せるようになった大坂なおみ

 世界1位に座した大坂なおみが、「前年優勝者」として帰還したBNPパリバ・オープンの初戦(1回戦免除の2回戦)で当たった相手は、くしくも2週間前のドバイ・オープンで対戦したばかりのクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)だった。現在のランキングこそ65位だが、わずか1年半前は世界の10位。ジュニア時代から将来を嘱望された、才能豊かな選手である。

 そのムラデノビッチに大坂は、全豪オープン優勝後に初めて挑んだドバイ大会の初戦で完敗を喫していた。世界1位の重圧に加え、サーシャ・バインコーチとの離別を巡る憶測……。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)