ゲーマー争奪戦も? サッカーの名門クラブが「eスポーツ」にご執心


 もちろん、彼らがeスポーツ部門を立ち上げた最大の理由は、PSGブランドを世界に広め、バルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドといった世界トップのビッグクラブに追いつくためである。本業のサッカー以外のアプローチによって認知度を高め、とりわけゲームに夢中になっている若者を中心としたファン層を獲得したいという狙いである。
 チャンピオンズリーグでの活躍、あるいは夏のアメリカツアーやアジアツアーなども、フランス以外の各地域のファン獲得には重要な要素ではある。しかし、グローバルに急拡大するeスポーツ市場への参入には速効性という大きなメリットがある。しかも、サッカーゲーム以外のチームを持てば、たとえば『League of Legends』の国際大会でPSGのユニフォームを着たプレーヤーが戦っている姿を見せることにより、まだ特定のサッカークラブを応援していないサッカーファン以外の層を取り込める可能性もある。
 一方、eスポーツプレーヤーにとっても「PSG eSports」に所属するメリットはある。それまでは自分だけの判断に頼って腕を磨くことに励んでいた彼らは、フィジカルや食事面で的確なアドバイスを受けながら、一流のプロサッカークラブが与えてくれる環境でトレーニングを積むことができ、より高いレベルに成長することができる。
 実際、「PSG eSports」が2017年からPC製品などで世界的に知られる台湾の「ASUS(エイスース)」社とスポンサー契約を結んだことで、所属プレーヤーたちはゲーミングPC、ラップトップ、モニタといったASUS社の製品を使って、ベルリンのゲーミングハウスでトレーニングを行なっている。

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