神野大地、東京マラソンの内幕。なぜ今回は腹痛が起きなかったのか

先頭集団にいた佐藤悠基(日清食品グループ)、中村匠吾(富士通)もズルズルと順位を落としていった。
 一方、村山のフォローで息を吹き返した神野は、25キロで32位だった順位を30キロでは24位、そして35キロでは16位にまで上げていった。
「35キロでMGCを初めて意識しました。そこでタイムを見たんですが、『これは絶対にいける。今までダメだったのが続いていたけど、これでやっとMGCを獲れる』と思いました。油断しちゃいけないですけど、この距離でもし腹痛が起きても絶対に大丈夫だという余裕があったので、最後の7キロは初めてマラソンが楽しいなって思いながら走れましたね」
 ゴールに向かうなか、沿道からは「神野、がんばれ!」「ラスト!」という声がかかった。 大声援のシャワーを浴びて、ゴール。すると、小さなガッツポーズが出た。
「恥ずかしながら出ちゃいました(笑)。でも、その『よし』っていうのが、僕の思いだったんです。優勝しているわけでもないし、自己ベストを更新したわけでもない。今まで普通に走っていれば(MGCを)獲れるでしょという感じだったので、今回獲れてホッとした。その気持ちが、あのガッツポーズに出たんだと思います」
 神野は少し恥ずかしそうに、小さなガッツポーズの真意を解説してくれた。
 このレースの最大の収穫はMGC獲得だが、もうひとつは腹痛が起こらなかったことだろう。

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