鎌田大地、動けず。シント・トロイデンが逃がした魚は大きかった

一応、ヨーロッパリーグ(EL)予選の出場権を獲得できる可能性も残されているが、現地では「プレーオフ2を経てELに出るのは、宝くじを当てるようなもの」と言われている。暦(こよみ)は春でも、観客席に秋風が吹くのがプレーオフ2である。

 今シーズンの日程表が発表された時、レギュラーシーズンの最終節に「シント・トロイデンvsゲント」が組み込まれたことには、誰も興味を示さなかった。それもそのはず、開幕前の予想でシント・トロイデンは降格候補だったのだ。

 ところが、この試合を目前に、「この日程表を作った人はリーグのMVPだ」という声が挙がり始めた。両チームは第29節を終えた時点で、勝ち点47で並んでいたのだ。6位のゲントは「引き分けで十分」というアドバンテージが、7位のシント・トロイデンには「ホームで戦う」というアドバンテージがあった。
 戦前の1週間、ベルギーのメディアは両チームの話題であふれており、まるで”決勝戦”の雰囲気が生まれていった。

 そんなビッグマッチで、ゲントがG5(ベルギーリーグの5大クラブ)の底力を発揮した。シント・トロイデンのマンツーマンに対してゲントは個の力で凌駕し、ピッチの到るところで相手を上回っていた。シント・トロイデンの選手たちが繰り返したミスは自滅のように見えるが、実際にはゲントのプレスによって強いられたミスだったと思う。

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