山本尚貴は「F1に乗りたい。でも……」。国内二冠王者の本音と現実


 それは、ここまで築いてきた日本でのポジションや、家族の問題もあるからです。とくに、家族の存在は何物にも代えられない。すごく悩ましい部分ではありますが……2019年はスーパーフォーミュラとスーパーGTで再びチャンピオンを目指すことが大事だと思っています。

 ただ、『F1に乗りたい』という想いの灯(ともしび)が消えることはない。なので、努力は最大限したいと思っています」

 気持ちを切り替えて臨む今季、スーパーGTでは昨年同様にジェンソン・バトンと組んでRAYBRIG NSX-GTをドライブし、スーパーフォーミュラではさらなる高みを目指してDOCOMO TEAM DANDELION RACINGへの移籍を決断した。

 また、山本にとって2019シーズンは、国内最高峰レースにデビューして10年目となる節目の年。今年7月には31歳となり、気つけば自分を慕う後輩たちも多くなってきた。

「僕が21歳でデビューした当時は、道上龍選手や小暮卓史選手が第一線で活躍している時でした。それから10年が経って……今の牧野任祐選手(21歳)や福住仁嶺選手(22歳)が10年前の自分だと考えると、僕が(10年前の)小暮選手のような(若い世代を引っ張っていく)ポジションに来たのかなと。

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