水谷隼はもう独りじゃない。Tリーグがもたらしたと進化と不変の志

岡山の白神宏佑監督はリーグ最終戦のあと、ファイナルに向けて「ダブルスがカギになる」と明言していたが、木下の邱建新(チュウ ジェンシン)監督はさらにその先の展開を読んでいたのだろうか。
 第1試合のダブルスは、岡山の思惑どおりの結果になった。森園、上田ペアが、2017年男子ダブルス全日本王者の水谷、大島ペアを11−9、7−11、11−9のフルゲームで下して先勝した。
 だが、続く第2マッチのシングルスで、白神監督が「99%予想していなかった」局面を迎える。木下は2番手に、シーズン途中にチームに加入した侯英超(ホウ エイチョウ)を起用したのだ。団体戦における”読み違い”は、ベンチや選手に少なからずの動揺を与える。
 その元中国代表のカットマンに対し、岡山の吉村和弘も粘ったが、最後は百戦錬磨の候が吉村のパワーを抑え込み3−1で勝利。この勝利が単なる1勝以上の価値があったことは、水谷の試合後の述懐が証明している。
「ダブルスで負けるのは想定内でした。勝ったらラッキーと思っていたぐらい。でも、2番手に侯を置くオーダーは賭けでもあったと思います。0−2で回ってくることも想定して準備していたけど、候が勝ってこっちに流れがきました」
 流れに乗った水谷のプレーは圧巻だった。
 韓国のエースで、世界卓球2017の銅メダリストでもあるイ・サンスを、11−9、11−8、11−8のストレートで一蹴したのだ。

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